忘れられないある冬の日ー脳梗塞との付き合い

日々是好日

何の前触れもなく

しばらくリズムを崩して夕方に寝入り、夜中に起きだすという生活をしていたころ。

その日も、2時ころに目を覚まし、痛いとか何か体に異常を感じたとかそういうのもなく、でもなんだか違う感じを抱えながら。

それとも後からそう感じたということなのか。

とりあえずトイレに行こうかと起き上がったのですが、左足が全く動かなかったのですよ。

正座をして立ち上がるとしびれて力が入らない、その痺れがなくて力が入らない感じ。

壁を伝ってトイレまで進み、壁に寄りかかって用を足し、布団まで戻りました。

その時思ったこと、やっちまったかなあ。

でもそれほど心配はしていなかったのですよ。とにかく苦しくなかったからね。病気は苦しいものだ、今苦しくないから病気ではない、もしくは大したことない、的に考えて。

まず初めにやったこと

布団の中でネットを見ました。症状を入力すると実際の意思が返答してくれるサイトを探して。

そこでもほぼ断定的に脳梗塞でしょうと。いくつか例示してではなく。

盛んに救急車を呼んですぐ入院しなさいと指導されたけど、なんだか大げさだなと感じて朝になり、医師の診断を受けようと思いました。

それが、最初のmissですね。

時間をつぶし、9時ころになってから、駅まで歩きました。

ここは地方の中心都市の近くにある住宅地という立地で、脳関係の病院も都市側に行ったほうが安心かと思い電車に乗っていこうと考えましたが、駅までの道のりが冬ということもあり、凍った道路にさらに不安定になりながら、何とか歩きました。

その日は父のところ営くつもりだったので、電車を待つ駅で、父に電話を入れました。

「すこし用事があるから○○(上でいう地方の中心都市)まで行ってくる。」

「今日来ると言っていたじゃないか」 という文句を聞き流し、数駅先の脳神経外科までなんとか歩きました。

正確には、もうまともに歩けなかったので、駅を出てタクシーに乗りました。

それまでの自分の状況は血圧少し高め(140から150) 高脂血症との診断あり しかししばらくは医者のもとへ行くこともなく、検診も不定期で。

飲酒は全くしていませんが、喫煙はしておりました。

それなりに健康で、体形もやせ形で生活習慣病といえるほどのものは何もありませんでした。

しいて言えば脂質異常症、入院というほどでなく、薬を飲み始めるかどうかというレベル。

医者について、足が動かないんですが、と訴えましたが、ではそちらでお待ちくださいとのこと。

きっとここもmissでしょう、もう少しはっきり伝えて、すぐにでも緊急入院するレベルだったのですから。

結局診断してすぐに救急車を呼び救急病院へ。

さて、父に何と言おうか

救急病院に運ばれ、緊急処置をしてもらいましたが、とにかく痛みなどの異常はないのですから、結局考えていたことはああ父になんといおうかということ。

結局大騒ぎされるなあという面倒くささというか、煩わしさというかそんなことばかり考えていました。

緊急処置の合間に電話してもいいと言われたので、取り急ぎ父に電話をしました。耳も遠くなっているので、何度も言い直しながら、

「脳梗塞だから、しばらく入院するよ、心配しないで待っててね。」

「いったいどうしたっていうんだ、俺はいったいどうすればいいんだ」とまくしたてられたけど、

「落ち着いたらまた電話するよ。医者の言うにはすぐ退院できるそうだし、騒がないで待っていて。」

結局話していながら自分の中では自分の病気の心配より、父の心配性の性格であったり、妙に悪いことばかり考えることだったり、父のことばかりが気になってしまいました

入院中に考えたこと 

まあ自分が家に戻ることもできず、父に何か持ってきてもらうこともできないため、入院時に持っていたスマホぐらいしか持ち物がないけど、まあ大体は病院にも売っているため、見舞いに来たがっている父にも退院するまで待っていてと説得したりと、大変というより、面倒だなあと感じていました。

一度など、弟に病気のこと電話したのかと言い出したので、退院してからでいいよというと、泣き出し、お前はなんで冷たいんだと言い出す始末。

色んな意味で、不安になっていたのでしょうが、結局毎日、電話をしてなだめる羽目になったのでした。

怪しげな暗号通貨が、とんでもないことになっていた

この頃怪しげな暗号通貨にハマっていまして、自分暗号通貨に知識なかったんだけど、ネットでたまたま見つけたとある暗号通貨に少し投資したんです。

今考えるとなんだかよくわからないのですが、購入したら、投資した通貨とは関係なさそうなサークル的なところに案内されて、たまたま、環境問題に関係ありそうなサークル、そこでも新しい暗号通貨作るとか、今購入した通貨と同関係しているんだとかちんぷんかんぷんのまま、興味のある環境問題について、色々話題に参加してはいたのです。

そこで知り合った方たちと楽しくは過ごしていたのですが、最初の投資した通貨と今いるサークル的なものがどう関係あるのよくわからず、その通貨のこと(投資したからね)どうなっているのかわからず、時々一方的に、ベッカムがいいねしたとか、本田圭佑が参加したとか、ホントかよという情報が流れてきて、怪しさ満載の暗号通貨でした。

カモを狙う仮想通貨計画

しかし、販売所に登録したとか、専用のHPで現在の交換レートが表示されるとか、本当ならすごいなあという状態が続きました。

そんなときに発症してしまい、少なくとも今できることないしまあ様子見るかと思っていたのです。

しかし、交換レートのページを見ると、自分の資産12億になっているみたいな状態になり、入院で何もできないし、現在交換レートだけが表示され、交換する方法などは提示されないため、いよいよ危ないかなあと思い出していた頃でした。

大金を投資したわけでもないのに、流石に12億は異常です。

結局入院は、闘病の苦しみはなく、かと言ってまだうまく動けず、遊びで買った暗号通貨がとんでもないことになっていて、父は父でほぼ毎日大丈夫だよとの電話をする羽目になり、なんだか別の意味で大変な入院生活でした。

退院してからの様子

救急病院から、リハビリ病院への転院もたまたまうまくいき、色々トントン拍子に進んで、順調なリハビリで一ヶ月で退院ができて、自分では大したことなかったなあと感じていました。

退院してから、最初に感じたこと、いやあ、やたら転びやすくなったのですよ

蹲踞というか、つま先立ちで座ることさえできず、後遺症があるんだなあと感じました。

自転車から降りるだけで転んだり、妙に足元が不安定など、思いどおりにならない感じがどうにももどかしい毎日です。

ただ上でも書いたこと、病気を疑ってから、直ぐに病院にいかず、朝まで待ったこと、電車や歩きで移動したこと、病院での不必要な気を使いはっきり言わなかったこと。

軽くてよかったなとかの呑気な状態ではなかったのではないかと思っています。

脳梗塞という病気は早い発見、処置では、後遺症も少なく全快の可能性のある病気ですが、タイミングを間違えば、半身不随、そのまま寝たきり、最悪…という病気です。

そして今思うこと

わたしは、病名には興味がなくて、これが脳梗塞由来の不安定なのか、加齢による筋肉減少なのかはどうでもいいです。

それより、足元が不安定なら、安定するまでやることはあると持っています。

若いときより、筋トレやっても反応は遅いような気もします。でもやらないよりはいいかと、頑張らずにのんびり続けています。

そして多分一つ一つにきっと意味があるのでしょう。すべて経験したことは自分に蓄積していきます。

ないことにはできません、原因があったから病気を発症し、今元気で生きているのも原因があっての結果でしょう。

そして、仮想通貨もどうやら有名な詐欺だったようだし、いい勉強させてもらったとは思います。

だまされたことさえ勉強といえば、いいカッコしいみたいだし、悔しくないわけがない。

でも、このブログを書こうとした根底に流れる思い、悔しさそれさえも、絶え間なく流れる諸行無常の理の一シーンなんだろうな。

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